河童のこと③
前回と前々回
河童のこと - 雨乞山には夕日が沈んで
河童のこと② - 雨乞山には夕日が沈んで
年末年始で帰省したので祖父から聞いたことを。
祖父は笠師地区の生まれである。
- 河童の類の話はあるのか?
そもそもあまり数が無いよう。
川はあるが、比較的小さな川だったせいか、あまり聞いたことがないとのこと。
川ではそういう話は聞かなかったが、海の方や堤のほうでそういう話を聞いたという。
- どんな話があるのか?
そもそも数が無いせいか、詫証文だの相撲だのの話は聞いたことがないとのこと。
キュウリを持って水遊びに出るといたずらされる、というような話ばかりを聞いたとのこと。
- 呼び方のこと
祖父は「みそし」でも「みずし」でもなく、「みそず」という名前で聞いたそうだ。
他の郷土史の本等で見たことのない呼称だが、同じ系統の呼び方とみられる。
河童のこと②
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郷土史の本を読んできたので。
地元の本ばかり読んできたので、私のふるさとである鹿島郡中島町だった所ばかりである。
- 呼称のこと
「みそし」「みずし」が混同し、「みそし」の方が古い。*1
「カッパ」系統の呼び方はされていなかったようだ。*2
- お話が残っている場所
上町
小牧
土川(ユノカミ)
豊田
鉈打
笠師(ソウベエの湯の下)
瀬嵐(海にも出たらしい)
藤の瀬
大体、お礼に持ってくる魚は臭くて食べられたものじゃなかったらしい。
上町の河童は、いたずらしたというお話と、
河童を食らう大蛇を退治してくれと怪力の持ち主に依頼するお話の2種類がある。
お礼はやはり河童の妙薬である。