雨乞山には夕日が沈んで

細く長く、地元の昔話を読んだり実際に見に行ったりしています

2014-01-01から1年間の記事一覧

資料に目を通してきたよ

転職したらなんか上手いこと時間がとれずに鬱憤がたまっていたので、少しばかり図書館で資料に目を通してきました。 七尾市の図書館は、各図書館ごとに蔵書が違うので、次はまた別の図書館に行かないと。 ちなみに、七尾市内の図書館では一冊しかない『三州…

河童のこと④

一連の話 河童のこと - 雨乞山には夕日が沈んで 河童のこと② - 雨乞山には夕日が沈んで 河童のこと③ - 雨乞山には夕日が沈んで 祖父母との会話の記録である。 祖父は笠師地区の生まれ、祖母は豊川地区の生まれである。*1・「ミソシ」とか河童のことか? 自分…

新しい『ぬ~べ~』読んだよ

ここ最近はお出かけで温井町近くを通ったので温井館跡でも見ようかと思ったけれど場所が分からずすごすご帰ったり、新しいぬ~べ~というか『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』を読んだりしていました。今度はちゃんと下調べしてから行こう。 ぬ~べ~なのですが、妖怪…

三州奇談にある富田流のこと

三州奇談に富田流(中条流)についての記述があり、剣豪の名前がどやどや出てきて面白かったので、なんとなく分かりやすいような現代語に直して記録しておく。自分が後でわかりゃぁいいので、ただしい日本語云々は知らないのである。ちなみに、句読点は原文…

私のための續三州奇談のタイトルメモ

『續三州奇談*1』のタイトル一覧と、舞台になった場所のメモです。 大体加賀から順に北上しているのだけど、タイトルだけじゃどこが舞台か判りにくいんですもの。 ※旧字体は面倒なので新字体を使ってます。 ※自信ないものは「?」をつけたりしています。 ※ま…

三州奇談のタイトルざっとまとめ終えました

タイトルそのままです。私のための三州奇談のタイトルメモ - 雨乞山には夕日が沈んで 私のための三州奇談のタイトルメモ - 雨乞山には夕日が沈んで 気が向いた時にしかやらなかったので、スタートから結構時間が経っています。これは反省。 ざっとタイトルを…

「わし」のこと

万葉集巻十六*1に収められた歌に出てくる文言のこと。 梯立の 熊来のやらに 新羅斧 堕とし入れ わし 懸けて懸けて 勿泣かしそね 浮き出づるやらと見む わし 新羅斧の歌と熊木酒屋の歌にも出てくる謎の言葉「わし」であるが、「わっしょい」というような意味…

七尾城に行ってきた

帰省中に良いお天気の日があったのでふらりと行ってきました。ふらりと行ったせいで、ワンピースにパンプスというあまりにラフな格好だったせいで泣きそうになったりもしました。こないだの松根城で全く懲りてない。 能登畠山氏の城で、その後上杉氏・織田氏…

天行寺山のこと

中島町笠師と志賀町矢田に跨る山。 頂上は137メートル。 山頂には延命地蔵が祀られている。 子供の頃、山頂に行ったと祖父いわく、確かに小さな祠があったそうだ。近くにある、志賀町矢田へと抜ける峠を天行寺峠という。 そこには天狗が住んでいたと言われ、…

松根城に行ってきた

国道359号線を行くと、県境近くに標識が見えて来る松根城。 古くは木曽義仲が使ったという説もあり、南北朝の騒乱や戦国時代の一向一揆・前田氏と佐々氏の争いで使われ、一国一城令の後に使われなくなった城です。国道に標識があることからも、以前から気に…

『四不語録』のこと

浅香久敬(山井)*1が著した奇談集のこと。作者の浅香久敬は六百石拝領の加賀藩士であり、加賀藩四代藩主*2前田綱紀*3に仕える。 『四不語録』の他にも『三日月の日記』『能登浦伝』などの紀行文、江戸時代最大級の徒然草注釈書『徒然草諸抄大成』も残している…

私のための三州奇談のタイトルメモ

またまた私のためのまとめ記事。 『三州奇談』のタイトル一覧と、舞台になった場所のメモです。 大体加賀から順に北上しているのだけど、タイトルだけじゃどこが舞台か判りにくいんですもの。 ※旧字体は面倒なので新字体を使ってます。 ※自信ないものは「?…

どこまで本当なのか分からない昔話

父からか聞いた話なので、与太話なのかどこまで本当なのかわからない昔話。 父から聞いただけなので資料などは全く調べていません。その① 私の地元では氏子区域と小学校区というのが大体一致するのですが、一つだけ小学校の地区は一緒だけれども氏神神社が違…

ヒヒ退治のこと

ここでの狒々(ヒヒ)は実在の動物のほうではなく、大猿に似た妖怪のことである。珠洲の片岩のお話。 毎年2月5日の夕方になると、若い娘がいる家に白い矢が一本突き刺さった。 矢のあたった家は、桧で作った箱に娘を入れ、次の日神社の奥に人身御供として追て…

私のための四不語録のタイトルメモ

四不語録の中身を見るに便利な奇談異聞辞典 (ちくま学芸文庫)なのですが、 いかんせん目的の話を見つけるのに骨が折れてしまうので、 ひと通り四不語録のお話を探しやすいようメモいたしました。 女の幽霊(羽咋市神子原) 河獺の怪(金沢市柿木畠) 狐火(金…

伊久留のこと

「いくろ」と読む。 能登に伊久留という地名は2ヶ所存在する。 旧鳳至郡穴水町伊久留(現鳳珠郡穴水町伊久留)と旧鹿島郡田鶴浜町伊久留(現七尾市伊久留)*1長家文献集に、長連龍の家来として「伊久留了意」なる人物の記録がある。 現在の穴水町が本領であり、…

能登郡のこと

かつての鹿島郡のことである。 元の名は「能登郡」であったが、中世に「鹿島郡」に改めた。*1 現在の鹿島郡中能登町、七尾市(旧鉈打村は除く)、羽咋市鹿島路・余喜(旧鹿島路村・余喜村)が該当する。『長氏文献集』を見ていたら、連龍公の記録の途中に「能登…

ぽつりと

河童のことばかり目立つので、 もう河童のカテゴリを作っても良いのではないかという気になってきたこの頃

河童のこと③

前回と前々回 河童のこと - 雨乞山には夕日が沈んで 河童のこと② - 雨乞山には夕日が沈んで年末年始で帰省したので祖父から聞いたことを。 祖父は笠師地区の生まれである。 河童の類の話はあるのか? そもそもあまり数が無いよう。 川はあるが、比較的小さな…