雨乞山には夕日が沈んで

細く長く、地元の昔話を読んだり実際に見に行ったりしています

2017-01-01から1年間の記事一覧

とある坂の名前のこと

古い「いろり火」の方を読んでたら、土西の堤の主(あのへんの堤の主なのでもちろん大蛇)にまつわるお話で、あのあたりの坂の名前でふと気づいたことがある。 ここ↓だと思われる「たえ坂」についてだ。 「笠師の南側と塩津の境」とあるので、ここだと思う。…

大蛇と地形のこと

amagoi.hatenablog.com上記の上で書いた山一帯は、 どこもかしこも「地すべり危険区域」だそうで。地すべりが起きやすい場所だから大蛇のお話が多いのか、 大蛇がいるから地すべりが起きやすいのか、 それとも地すべりが起きやすいような場所を大蛇が好むの…

かわうそのこと②

「作物荒らすの何だろね?」という会話をしていたら、 ひょっこり祖母から出てきたうちの曽祖父のかわうそ体験談である。大して怖くはない部類の妖怪譚ではないかしら? 昔々、たぶんきっとまだ明治の頃。 末っ子長男で跡継ぎだった曽祖父は、 お姉さんの結…

もんにゃのこと

どんなものかはよくわからない。 単語の使い所としては「いい子にしてないともんにゃが来るぞ!」という、 「いい子にしないとおばけが来るぞ!」と同じように使う。 要は怖い何かヒトでないものの模様。 うちの祖父母の会話に出てきた何かなのだけども、 う…