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雨乞山には夕日が沈んで

わたくしのふるさとってこんなおはなしがあるところ

黒手のこと

現在の七尾市中島町豊田か豊田町に出たという妖怪。
詳しくは以下のリンクを参照にされたし。
黒手 - Wikipedia

『黒手切り』には如庵(長連龍のこと)とあるので、1606年から1619年の間に出たのかもしれないが、だいたいこの手の文章は出家後の院号で書かれるので、主君が利長公である1599年から1619年の間に出たと見るのが妥当だろう。
豊田か豊田町だ、というのは豊田町が村建てした時期が不明であるため。*1

舞台となった場所については、水木しげるの『妖怪文庫*2では、「戸坂村」と書かれていた。
おそらく、「板」と「坂」を写し間違えたものを読んだのかもしれない。
現在の豊田か豊田町であるという根拠としては、長連龍が織田信長より拝領した鹿島半郡で混同するような地名が他に無く*3、「豊田」を「といた」と呼ぶことと、『能登志徴』でも

浅香三井の四不語録に、能州戸板村とあるも此地なるべし。加州の豊田郷も今は戸板と書けり。
豊田をトイタと呼誤りたる事いちじるしといへり。

とあるため。*4

*1:自分が読んだ文章の後から、分かったという論文が出たのかもしれないが、確認していない

*2:4巻まで出ている。どの巻に収められているかは忘れてしまった

*3:一応、家族にも確認したが、地図に乗ってないような地名であるのかもしれない。「無い」と断言できない

*4:「豊田」を「といた」と呼ぶ習慣も、100年以上は確実に続いていると思うと、感慨深い