雨乞山には夕日が沈んで

細く長く、地元の昔話を読んだり実際に見に行ったりしています

河童のこと

能登にも「ミズシ」「ミソシ」「メーシリ」という名前のいわゆる河童っぽいものの記録が残っているのだが、分かりやすさを優先して「河童」とする。*1
「カブソ」「カワウソ」も河童の類とされることもある。

性質としては、水辺できゅうりを食べてくるといたずらをしてくる、牛馬を水に引きこもうとする。
やはりいわゆる河童らしい。

いたずらしては人間に捕まるも、釈放されて恩義を感じ、
礼として秘薬の作り方を教えたり*2、魚を持って来たりする。
ますますいわゆる河童らしい。

失敗してとっ捕まり、神社に詫証文を書き残したという話も残っている。
実にいわゆる河童らしい。

詫証文があると記憶している神社は2つ。
日吉神社と藤津比古神社。
藤津比古神社の方は定かではないが、鉈打地区の神社ではある。
どちらの川もそれぞれ手が加わり、もはや河童が出たような面影はもう無い。

秘薬の話はもちろん七尾のがめ練薬の話と、高浜町のもの。


後で書いたもの
河童のこと② - 雨乞山には夕日が沈んで
河童のこと③ - 雨乞山には夕日が沈んで

*1:本当に一緒くたにしては良くないと思う。例えば性質は似ているとしても頭のお皿がなかったから、カッパではない別の名前で呼ばなくては!

*2:河童の秘薬といえば七尾のがめ練薬ですよね