雨乞山には夕日が沈んで

細く長く、地元の昔話を読んだり実際に見に行ったりしています

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

河童のこと

能登にも「ミズシ」「ミソシ」「メーシリ」という名前のいわゆる河童っぽいものの記録が残っているのだが、分かりやすさを優先して「河童」とする。*1 「カブソ」「カワウソ」も河童の類とされることもある。性質としては、水辺できゅうりを食べてくるといた…

唐島のこと

七尾市中島町塩津の東の端。 海水浴場もある*1 島と付いているが陸続きで、岬に島がくっついたような形をしている。唐島神社とその社叢があり、社叢は原生林としても貴重なものである。*2地名の由来は、その昔唐島はカラカラという音を立てて流れ着いた島だ…

黒手のこと

現在の七尾市中島町豊田か豊田町に出たという妖怪。 詳しくは以下のリンクを参照にされたし。 黒手 - Wikipedia『黒手切り』には如庵(長連龍のこと)とあるので、1606年から1619年の間に出たのかもしれないが、だいたいこの手の文章は出家後の院号で書かれ…

雨乞山のこと

各地にありそうなありふれた名前の山ではあるが、日吉神社の後ろのような場所にある一際高い山を指す。 頂上は136m。ちょうど豊田の後ろに当たるようなところにある。頂上の所在地は豊田になるが、昭和3年に刊行された『石川縣鹿島郡誌』には、雨乞山には「…