雨乞山には夕日が沈んで

わたくしのふるさとってこんなおはなしがあるところ

大蛇と地形のこと

amagoi.hatenablog.com上記の上で書いた山一帯は、 どこもかしこも「地すべり危険区域」だそうで。地すべりが起きやすい場所だから大蛇のお話が多いのか、 大蛇がいるから地すべりが起きやすいのか、 それとも地すべりが起きやすいような場所を大蛇が好むの…

かわうそのこと②

「作物荒らすの何だろね?」という会話をしていたら、 ひょっこり祖母から出てきたうちの曽祖父のかわうそ体験談である。大して怖くはない部類の妖怪譚ではないかしら? 昔々、たぶんきっとまだ明治の頃。 末っ子長男で跡継ぎだった曽祖父は、 お姉さんの結…

もんにゃのこと

どんなものかはよくわからない。 単語の使い所としては「いい子にしてないともんにゃが来るぞ!」という、 「いい子にしないとおばけが来るぞ!」と同じように使う。 要は怖い何かヒトでないものの模様。 うちの祖父母の会話に出てきた何かなのだけども、 う…

石川県道192号のこと

通ってみた時のこと 石川県道192号を行ってきた(廃村もあるよ) - 雨乞山には夕日が沈んでウィキペディアによれば、1973年(昭和48年)に認定。 しかしこの年は192号線を経由しなければ行けない村・須久保*1にあった釶打小学校須久保教場の閉校の年でもある。…

天狗が出たっていう天行寺峠を行ってきた

天狗が出たという民話が残る天行寺山。そこを通る天行寺峠をドライブしてきた記録です。

廃村・集落跡へと行くには

週末、お天気が少々良かったので七尾市と志賀町にある廃村を目指してウロウロして、得たことをちょっとメモです。 グーグル・マップはアテにするな 航空写真なんどを使って場所の検討を付けたりするのにはとても便利ですが、ルート案内だけはいただけません…

大蛇について先程聞いたばかりのお話のこと

祖父が生まれた地域の堤についてのお話を見かけたので、祖父に「あの堤って大蛇が出たという話があるの??」と聞いてみたところ、「ちょっと違う地区だから聞いたことがないが、他の堤の大蛇の話なら聞いたことがあるぞ」ということで、この記事を書いてる3…

石川県道192号を行ってきた(廃村もあるよ)

暇だったので、そこそこの険道であるらしい石川県道192号をドライブしてみました。石川県道192号河内藤瀬線 - Wikipedia正直写真はあまりありません。 地図も持たずに、スマホのアプリを頼りに進んだのですが、途中から山奥なのでロクに通信も出来ず、頼りに…

能登島の昔話の妖怪のこと

平成20年にふるさと再発見講座 のとじまの昔話の会より刊行された『のとじまの昔話』をところどころ読んだので少し覚書。 ロクにメモをしなかったので、後で書き足すかもしれない。・鍛冶屋の婆 島別所に伝わる。有名な昔話の類型・千疋狼のものとほとんど変…

そういえば長氏ってすごいよなーってはなし

地元の殿だ!すごいぞ強いぞ!って話ではないんですが。畠山七人衆のほとんどが畠山氏にもともと仕えていた氏族出身が多いんですけど、長氏は元々能登の領主だったのに重臣になっているのに私感心。 それぞれの氏族がどのタイミングで仕えるようになったかは…

力六と河童のこと

七尾市中島町上町地区が舞台であるミソシ(いわゆる河童)の民話である。 あらすじとしては、六人力の力の持ち主であった男・力六が、天狗に勝って百人力の力を授かり、その怪力を河童に見込まれ熊木川で悪さをした大蛇の退治を依頼され、見事こなすと河童か…

温井舘址に行ってきた

前々からよく通る道の近くにあるらしいので行ってきました温井舘址。 どうでもいいんですが、太閤立志伝とかで温井景隆ゲットしても、大してステータス高くないので使いドコロが無いというか、もっとステータス高い他の武将を使っちゃうので持て余しちゃうん…

アクセス解析にあった「石川県七尾市中島町豊田」のこと

やる気とネタがあるときにしか書かないこのブログなんですが、久しぶりにアクセス解析なんてものを見てみたら「石川県七尾市中島町豊田 伝説」なんてログがありました。わお、とってもピンポイント!そんな方々へつらつら書いてみますよ。 うろ覚えと手元の…

マクラガエシのこと

石川県にでたという座敷わらしのような妖怪だそう。検索したらちょいちょい出ては来るのだけども出所については記載が見当たらない。 お話をみた感じ、結構あたらしいようなので、加能民俗とかあたりの本に採集の記録があるのかしら?と思う。

資料に目を通してきたよ

転職したらなんか上手いこと時間がとれずに鬱憤がたまっていたので、少しばかり図書館で資料に目を通してきました。 七尾市の図書館は、各図書館ごとに蔵書が違うので、次はまた別の図書館に行かないと。 ちなみに、七尾市内の図書館では一冊しかない『三州…

河童のこと④

一連の話 河童のこと - 雨乞山には夕日が沈んで 河童のこと② - 雨乞山には夕日が沈んで 河童のこと③ - 雨乞山には夕日が沈んで 祖父母との会話の記録である。 祖父は笠師地区の生まれ、祖母は豊川地区の生まれである。*1・「ミソシ」とか河童のことか? 自分…

新しい『ぬ~べ~』読んだよ

ここ最近はお出かけで温井町近くを通ったので温井館跡でも見ようかと思ったけれど場所が分からずすごすご帰ったり、新しいぬ~べ~というか『地獄先生ぬ〜べ〜NEO』を読んだりしていました。今度はちゃんと下調べしてから行こう。 ぬ~べ~なのですが、妖怪…

三州奇談にある富田流のこと

三州奇談に富田流(中条流)についての記述があり、剣豪の名前がどやどや出てきて面白かったので、なんとなく分かりやすいような現代語に直して記録しておく。自分が後でわかりゃぁいいので、ただしい日本語云々は知らないのである。ちなみに、句読点は原文…

私のための續三州奇談のタイトルメモ

『續三州奇談*1』のタイトル一覧と、舞台になった場所のメモです。 大体加賀から順に北上しているのだけど、タイトルだけじゃどこが舞台か判りにくいんですもの。 ※旧字体は面倒なので新字体を使ってます。 ※自信ないものは「?」をつけたりしています。 ※ま…

三州奇談のタイトルざっとまとめ終えました

タイトルそのままです。私のための三州奇談のタイトルメモ - 雨乞山には夕日が沈んで 私のための三州奇談のタイトルメモ - 雨乞山には夕日が沈んで 気が向いた時にしかやらなかったので、スタートから結構時間が経っています。これは反省。 ざっとタイトルを…

「わし」のこと

万葉集巻十六*1に収められた歌に出てくる文言のこと。 梯立の 熊来のやらに 新羅斧 堕とし入れ わし 懸けて懸けて 勿泣かしそね 浮き出づるやらと見む わし 新羅斧の歌と熊木酒屋の歌にも出てくる謎の言葉「わし」であるが、「わっしょい」というような意味…

七尾城に行ってきた

帰省中に良いお天気の日があったのでふらりと行ってきました。ふらりと行ったせいで、ワンピースにパンプスというあまりにラフな格好だったせいで泣きそうになったりもしました。こないだの松根城で全く懲りてない。 能登畠山氏の城で、その後上杉氏・織田氏…

天行寺山のこと

中島町笠師と志賀町矢田に跨る山。 頂上は137メートル。 山頂には延命地蔵が祀られている。 子供の頃、山頂に行ったと祖父いわく、確かに小さな祠があったそうだ。近くにある、志賀町矢田へと抜ける峠を天行寺峠という。 そこには天狗が住んでいたと言われ、…

松根城に行ってきた

国道359号線を行くと、県境近くに標識が見えて来る松根城。 古くは木曽義仲が使ったという説もあり、南北朝の騒乱や戦国時代の一向一揆・前田氏と佐々氏の争いで使われ、一国一城令の後に使われなくなった城です。国道に標識があることからも、以前から気に…

『四不語録』のこと

浅香久敬(山井)*1が著した奇談集のこと。作者の浅香久敬は六百石拝領の加賀藩士であり、加賀藩四代藩主*2前田綱紀*3に仕える。 『四不語録』の他にも『三日月の日記』『能登浦伝』などの紀行文、江戸時代最大級の徒然草注釈書『徒然草諸抄大成』も残している…

私のための三州奇談のタイトルメモ

またまた私のためのまとめ記事。 『三州奇談』のタイトル一覧と、舞台になった場所のメモです。 大体加賀から順に北上しているのだけど、タイトルだけじゃどこが舞台か判りにくいんですもの。 ※旧字体は面倒なので新字体を使ってます。 ※自信ないものは「?…

どこまで本当なのか分からない昔話

父からか聞いた話なので、与太話なのかどこまで本当なのかわからない昔話。 父から聞いただけなので資料などは全く調べていません。その① 私の地元では氏子区域と小学校区というのが大体一致するのですが、一つだけ小学校の地区は一緒だけれども氏神神社が違…

ヒヒ退治のこと

ここでの狒々(ヒヒ)は実在の動物のほうではなく、大猿に似た妖怪のことである。珠洲の片岩のお話。 毎年2月5日の夕方になると、若い娘がいる家に白い矢が一本突き刺さった。 矢のあたった家は、桧で作った箱に娘を入れ、次の日神社の奥に人身御供として追て…

私のための四不語録のタイトルメモ

四不語録の中身を見るに便利な奇談異聞辞典 (ちくま学芸文庫)なのですが、 いかんせん目的の話を見つけるのに骨が折れてしまうので、 ひと通り四不語録のお話を探しやすいようメモいたしました。 女の幽霊(羽咋市神子原) 河獺の怪(金沢市柿木畠) 狐火(金…

伊久留のこと

「いくろ」と読む。 能登に伊久留という地名は2ヶ所存在する。 旧鳳至郡穴水町伊久留(現鳳珠郡穴水町伊久留)と旧鹿島郡田鶴浜町伊久留(現七尾市伊久留)*1長家文献集に、長連龍の家来として「伊久留了意」なる人物の記録がある。 現在の穴水町が本領であり、…

能登郡のこと

かつての鹿島郡のことである。 元の名は「能登郡」であったが、中世に「鹿島郡」に改めた。*1 現在の鹿島郡中能登町、七尾市(旧鉈打村は除く)、羽咋市鹿島路・余喜(旧鹿島路村・余喜村)が該当する。『長氏文献集』を見ていたら、連龍公の記録の途中に「能登…

ぽつりと

河童のことばかり目立つので、 もう河童のカテゴリを作っても良いのではないかという気になってきたこの頃

河童のこと③

前回と前々回 河童のこと - 雨乞山には夕日が沈んで 河童のこと② - 雨乞山には夕日が沈んで年末年始で帰省したので祖父から聞いたことを。 祖父は笠師地区の生まれである。 河童の類の話はあるのか? そもそもあまり数が無いよう。 川はあるが、比較的小さな…

龍灯のこと

竜燈、龍燈、竜灯等の表記もある。 怪火の一種である。*1魑魅魍魎類の類ではなく、神仏が化現する時に現れる。加賀能登の至る所に話は残っているが、 文章だと『四不語録』に富来の大福寺に現れたという話が残る。 『石川・富山 ふるさとの民話』にて同じ話…

そうはちぼんのこと

羽咋市に出たという記録が残る未確認飛行物体のこと。 光る円盤のようなものであったため、 怪火の一種とも分類されている。 羽咋市の「UFO」による町おこしはこの伝説と氣多大社の縁起による。石川県各地に伝承が残る龍燈の一種のような気もするが、 U…

河童のこと②

前回の 河童のこと - 雨乞山には夕日が沈んで 次の 河童のこと③ - 雨乞山には夕日が沈んで 郷土史の本を読んできたので。 地元の本ばかり読んできたので、私のふるさとである鹿島郡中島町だった所ばかりである。 呼称のこと 「みそし」「みずし」が混同し、…

住吉神社のこと

ここでは豊田町地区の神社のこと。 住吉の名に違わず、住吉三神を祀っている。表筒男命、中筒男命、底筒男命の住吉三神と言えば、海神・航海の神であるが、 現在の住吉神社はというと、川沿いではあるが、田んぼに囲まれている。 かつては今よりも下流のほう…

豊田隧道のこと

豊田にある県道254号線のトンネルのこと。 50メートルもないの短いトンネルである。白山神社がある山の下を通るので、白山神社の方から回る鬱蒼とした道を通らずとも簡単にトンネルの上に上ることができた。*1 大して高くもないが、いい具合に遮るものが無い…

女の幽霊のこと 

『四不語録』に記録されている化物。 水木しげるの『妖怪文庫』では、「力持ち幽霊」として紹介されている。 話の詳細は以下を参照にされたし。 力持ち幽霊 - Wikipediaちくま文庫の『奇談異聞辞典』の『四不語録』では「飯山」には「いいやま」と仮名が振ら…

石だんすのこと

昔話に出てきた大岩のこと。昔々、信心深い翁が山の上に光る物を見かけたので、 行ってみればたんすのようになった大岩があり、 その引き出しが開いており、その中の宝物が光っていたのだった。 大岩は鍵穴もなく、取っ手も無い不思議なもので、 翁は宝物を…

かわうそのこと

「かぶそ」「かわそ」とも。 のとじま水族館にいるものとは別物である。*1色々化けたりいたずら程度のものもいるが、金沢城近くに出たものは人を食い殺しているので、獰猛なものもいるようだ。 水辺に出ることが多く、河童の一種ともみなされることもある。*…

石山合戦のこと

浄土真宗本願寺勢と織田信長との戦いのこと。 主戦場は摂津国石山である。能登とはかなり離れた場所の合戦ではあるが、能登からも一向宗が援軍に向かったという記録がある。*1当時の寺院の繋がりが垣間見える。 当時の能登の一向宗の動きとしては、他にも上…

熊来酒屋のこと

万葉集に見える熊木*1にあったら酒屋のこと。 ここでいう酒屋は「酒の販売所」ではなく「酒の醸造所」のこと。過去にも実際にどこにあったのだろうか気になった人はいたようだが、結局わからなかったらしい。*2わし。【関係奇事】 「わし」のこと - 雨乞山に…

弁慶岩のこと

名前の通り弁慶が持ってきた岩のこと。能登半島にある義経都落ち伝説の一つになるのだろうか。 よくある名前であるが、弁慶が投げた、弁慶が切り捨てた、弁慶が座った、などのいくつかのパターンがあるが、ここでは都落ちする義経のために休憩のために山から…

手持ちの資料のこと

現在、自分の手元にあり極力確認に利用している書籍らである。 『中島町の歴史と文化』 市町村合併前に中島町が発行したもの。 お持ちの方も多いのではないしら? 『長氏と畠山氏』 タイトルに偽りあり、実際にはほとんどが長氏。 昭和9年に発行されたものを…

トクショウ寺のこと

ここでは2つのトクショウ寺のこと。まず1つ目が、 中島町長浦にあった徳昌寺のこと。 天正四(1576)年、上杉謙信の能登侵攻*1に対し、一揆を起こす。 笠師付近で合戦するも敗北し、住職とその長男は生け捕りとなり、磔にされる。2つ目が、 今も中島町河崎…

ガンジョウジ山のこと

豊川と笠師の間にある山のこと。*1地名の由来は、「ガンジョウ寺」という寺があったため。 地名等の由来の民話などはない。ガンジョウ寺の遺構がどこにあったのかは今では定かではない。*2 *1:教わるときに「あっちの山?」「そう、あっち」とかこそあど言葉…

鹿島半郡のこと

ここでは天正8年(1580年)9月1日に長連龍が織田信長から与えられた鹿島郡半分にあたる領地のことである。『長氏文献集』によると、 其趣は今般鹿島郡川西半郡領掌之儀、於菱脇得大利、金丸等之敵城を攻、軍功無比類被感思召處也。然者依為一所懸命之地、先此…

ここのこと

わたくし(id:tobetobeosakana)が郷土史の本とかで読んだこと、 実際に人から聞いたりしたお話だの何だのを、 圧倒的適当さで書いていくブログです。うろ覚えとかで書いていくのは、ある意味伝聞らしくていいような気もするのでそうしているのですが、 資料に…

河童のこと

能登にも「ミズシ」「ミソシ」「メーシリ」という名前のいわゆる河童っぽいものの記録が残っているのだが、分かりやすさを優先して「河童」とする。*1 「カブソ」「カワウソ」も河童の類とされることもある。性質としては、水辺できゅうりを食べてくるといた…